H20 女性生殖器コース:産婦人科

間題50

1 .以下の選択肢で誤ったものはどれか

a. 子宮動脈は内腸骨動脈から分枝する

b. 子宮動脈は外子宮口の位置から子宮に流入する

c. 子宮動脈は基靭帯の上縁を走行する

d. 子宮動脈は子宮静脈と併走する

e. 子宮動脈は尿管の上方を通過して子宮に流入する

2. 以下の選択肢で誤ったものはどれか

a. 基靭帯は子宮体部と骨盤を結ぶ

b. 子宮円索(円靭帯)は鼠径管に入る

c. 卵巣提索は卵巣と骨盤を結ぶ

d. 卵管間膜は卵管の血行を支配する

e. 子宮広靭帯は骨盤腹膜の一部によって構成される

3. 以下の選択肢で正しいものはどれか

a. 子宮筋層は平滑筋組織である

b. 卵管上皮は扁平上皮である

c. 子宮内膜は移行上皮である

d. 膣上皮は腺上皮である

e. 頸管腺組織はグリコーゲンを含む

4. 以下の選択肢から不適切な組み合わせを選べ

a. 上皮内癌   − 細胞診クラスW

b. 子宮鏡    − 酢酸加工

c. 微小浸潤癌  − 進行期Ia2

d. 中等度異形成 − CIN2

e. HPV      − 尖圭コンジローマ

5. コルポスコープの正常所見はどれか

a. 白色上皮

b. モザイク

c. 赤点斑

d. 移行帯

e. 上記のいずれでもない

6. 28歳女性。子宮がん検診で頸部細胞診C1assIIIbであったため紹介受診。何を行うか。

a. 子宮腔吸引細胞診

b. 円錐切除

c. コルポスコープ

d. 単純子宮全摘

e. 広汎子宮全摘

7. 27歳妊娠213日。円錐切除組織診で扁平上皮癌 深さ2.8 mm 幅 3.9 mm

外科切除断端陰性であった。とるべき方針はどれか。

a. 経過観察

b. 単純子宮全摘術

c. 準広汎子宮全摘術

d. 広汎子宮全摘術

e. 帝王切開術後に広汎子宮全摘術

8. 以下の記載で正しいものはどれか。

a. 高度異形成は70%が上皮内癌に移行する。

b. 子宮頸部腺癌の前癌病変はCINである

c. 子宮頸部腺癌では粘液性腺癌が最も高頻度である

d. 子宮頸部腺癌はエストロジェンの異常によって発生する

e. 子宮頸癌には遺伝性に発生する癌がある

9. 子宮頸癌臨床進行期の決定因子でないものはどれか

a. 傍結合織浸潤

b. 膣壁浸潤

c. 骨盤リンパ節転移

d. 膀胱粘膜浸潤

e. 癌性無機能腎

10. 子宮体癌発生の危険因子でないものはどれか

a. 肥満

b. エストロゲン製剤の長期投与

c. 糖尿病

d. 喫煙

e. 高血圧

11. 子宮体癌について正しいものはどれか。

a. 閉経前に多い。

b. 扁平上皮癌が多い。

c. 接触出血を主訴とする。

d. 発生部位から頸癌か体癌か判定困難な場合腺癌であれば体癌として扱う。

e. 発生数は減少傾向にある。

12. 子宮体癌の進行期決定因子でないものはどれか。

a. 筋層浸潤の深さ

b. 残存腫瘍径

c. 骨盤リンパ節転移

d. 腹膜・腹水細胞診

e. 傍大動脈リンパ節転移

13. 以下の卵巣腫瘍で男化症状を呈するものはどれか。

a. 成熟のう胞性奇形腫

b. 顆粒膜細胞腫

c. セルトリ腫瘍

d. 未分化胚細胞腫

e. カルチノイド

14. 成熟のう胞性奇形腫の悪性転化で最も高頻度に認められるものはどれか。

a. 汗腺癌

b. 悪性黒色腫

c. 漿液性腺癌

d. 絨毛癌

e. 扁平上皮癌

15. 以下卵巣腫瘍で境界悪性に分類されるものはどれか。

a. 成熟のう胞性奇形腫

b. 未熟奇形腫G3

c. 顆粒膜細胞腫

d. 卵巣ルテイン嚢胞

e. Krukenberg 腫瘍

16. 卵巣癌進行期決定因子でないものはどれか。

a. 腫瘍被膜破綻

b. 腹水細胞診

c. 骨盤リンパ節転移

d. 胸水貯留

e. 肝実質転移

17. 上皮性卵巣癌の標準的化学療法はどれか。

a. アドリアマイシン + シスプラチン

b. ブレオマイシン + エトポシド + シスプラチン

c. パクリタキセル + アドリアマイシン + シスプラチン

d. CPT-11 + カルボプラチン

e. パクリタキセル + カルボプラチン

18. 胚細胞性腫瘍の診断に最も有用な腫瘍マーカーはどれか。

a. SCC

b. estrogen

c. CA125

d. Alpha fetoprotein (AFP

e. androgen

19. 全奇胎について正しいものはどれか。

a. 組織内に有核赤血球を認める

b. 核型は69XXXが多い

c. 雄性発生である

d. hPLが高値になる

e 絨毛癌は続発しない

20. 胞状奇胎除去後で異常所見はどれか。

a. 基礎体温2相性

b. 術後5hCG900mIU/m1

c. 術後10hCG120mIU/m1

d. 術後6週無月経

e. 上記のいずれでもない

21. 以下の条件で絨毛癌である可能性の高いものはどれか。

a. 先行妊娠が満期産

b. 肺転移巣の直径10mm

c. 尿中hCG105mIU/m1

d. 月経周期不規則

e. 原発病巣が膣

  

22. 子宮頸部擦過細胞診で通常認められないものはどれか。

a. 白血球

b. 内膜上皮細胞

c. 化生上皮細胞

d. 移行上皮細胞

e. 乳酸菌

23. 子宮頸部高度異形成の細胞所見はどれか

a. 核縁の緊張

b. N/C80%以上

c. 奇形細胞

d. 異常細胞の均一性(uniformity)

e. 腎臓型核

24. 頸部上皮内癌で認められる組織像はどれか

a. 基底膜の破壊

b. 体部浸潤

c. 頸管腺侵襲

d. 傍結合織浸潤

e. 砂粒体

25. 細胞診採取法の組み合わせで正しいものはどれか。

a. 内頸部型頸癌 − 膣部擦過細胞診

b. 外陰癌    − 穿刺細胞診

c. 卵巣癌    − 穿刺細胞診

d. 卵管癌    − 子宮腔吸引細胞診

e. 子宮体癌   − 穿刺細胞診

26. 60歳女性。子宮内膜細胞診で陽性であったが、内膜生検にて明らかな癌組織を認めない。次に選択される処置はどれか。

a. コノレポスコープ

b. ヒステロスコープ

c. 円錐切除

d. MRI

e. CT

27. 34歳未婚女性。組織診にて異型内膜増殖症と診断された。子宮温存希望。考慮される薬剤はどれか。

a. 黄体ホルモン

b. 卵胞ホルモン

c. シスプラチン

d. エンドキサン

e. アドリアマイシン

28. 発生年齢が最も高齢であるものはどれか。

a. 子宮頸部扁平上皮癌

b. 子宮頸部腺癌

c. 表層上皮性卵巣癌.

d. 子宮体癌

e. 外陰癌

29. 以下の検証法で最もエビデンスレベルの高いものはどれか。

a. コホート試験

b. ケースコントロール試験

c. 無作為比較試験

d. 症例報告

e. 専門家の意見

30. 子宮内膜症の特徴的な症状について誤っているものを1つ選べ

a. 下腹部痛

b. 月経痛

c. 排尿時痛

d. 排便痛

e. 性交痛

31. 子宮内膜症の治療薬について正しいものを2つ選べ

a. 硫酸マグネシウム

b. ダナゾール

c. GnRHアゴニスト

d. 塩酸リトドリン

e. メトトレキセート

32. 子宮内膜症の検査で正しいものを2つ選べ

a. CA125

b. コルポスコピー

c. 子宮鏡検査

d. 超音波検査

e. 子宮卵管造影

33. 子宮内膜症について正しいものを選べ

a. 子宮内膜症はプロゲステロン依存性の疾患である。

b. 子宮内膜症の進行度にはBeecham分類を用いるのが一般的である。

c. 子宮内膜症治療の第一選択は子宮全的術である。

d. 子宮内膜症は婦人科疾患の中でも減少している疾患の'つである。

e. 子宮内膜症性嚢胞から悪性化することがある。

34. 精巣決定因子はどれか

a. SRY遺伝子

b. DSS.

c. P53

d. KRAS

e. estrogen

35. 18歳、'学生、身長167cm、体重57kg、まだ1度も月経が発来していないため受診した。既往歴に特記すべきことはない。外性器は女性型、膣はあるが盲端状で、性染色体はXYであった。本症例の診断は次のうちどれか。

a. Turner症侯群

b. Klinefelter症侯群

c. 精巣性女性化症侯群

d. 副腎性器症侯群

e. ロキタンスキー・キュステル・ハウゼル症侯群

36. 無月経について正しいのはどれか1つ選べ

a. 原発性無月経は15歳になっても月経が発来しない場合をいう

b. SRY遺伝子はY染色体短腕上に存在する。

c. 精巣性女性化症侯群はXXである

d. 子宮奇形はウォルフ管の分化障害によって発生する

e. SRY遺伝子は卵巣決定因子である

37. この症例の診断はどれか。

a.  軽度異形成

b.  中等度異形成

c.  高度異形成

d.  上皮内癌

e.  浸潤癌

38.この症例の診断はどれか。

a.  軽度異形成

b.  中等度異形成

c.  高度異形成

d.  上皮内癌

e.  扁平上皮癌角化型

39. 浸潤癌の細胞像について正しいのはどれか。2つ選べ

a. 腫瘍性背景を認めず

b. N/C比 小

c. クロマチン増量、粗願粒状

d. 細胞間隔正常

e. 核の大小不同・多形性

40. 子宮の位置保持機構のうち、子宮体部に付着するものでないのはどれか。2つ選べ。

a. 子宮円索

b. 基靭帯

c. 固有卵巣索.

d. 仙骨子宮靭帯

e. 卵巣提索

41. 子宮脱の症状として考えられるものはどれか。2つ選べ。

a. 腹部膨満感

b. 子宮下垂感

c. 尿失禁

d. 過多月経

e. 月経困難症

42. 子宮脱の治療法として不適切なものはどれか。2つ選べ。

a. 広汎子宮全摘術

b. リングペッサリー膣内挿入

c. マンチェスター手術

d. 膣閉鎖術

e. 膀胱部分切除

43. 排卵期に行う検査はどれか

a. 精液検査

b. 子宮卵管造影

c. フーナーテスト

d. 子宮内膜日付診

e. 染色体検査

44. 黄体機能を評価する検査はどれか

a. 血中プロゲステロン値

b. GnRH負荷試験

c. 超音波検査

d. 甲状腺機能検査

e. 血中FSH

45. FSH高値・LH高値の場合、推定される障害部位はどれか

a. 卵巣

b. 子宮

c. 視床下部

d. 下垂体

e. 副腎

46. LHサージのピーク後、何時間後に排卵するか.

a. 12時間

b. 56時間

c. 1012時間

b. 2024時間

b. 3640時間

47. エストロゲン合成に関与するホルモンはどれか

a. FSH

b. PRL

c. TSH

d. プロゲステロン

e. ACTH

48. 着床する胚の時期はどれか

a. 卵子

b. 2細胞期

c. 4細胞期

d. 桑実胚

e. 胚盤胞

49. 子宮筋腫で正しいのはどれか。

a. 20歳代の婦人に好発する。

b. 未産婦には発生しない。

c. 閉経後に増大傾向を示す。

d. 不妊の原因となる。

e. そのすべてが手術適応となる。

50. 子宮筋腫が原因と考えにくいのはどれか。

a. 貧血

b. 無月経

c. 流早産

d. 月経困難症

e. 頻尿

 

 

H20 周産期コース試験:産婦人科

問題46問

1. 産科学的真結合線はどれか。

a. 恥骨結合上縁中央から岬角中央に至る距離

b. 恥骨結合後面から岬角中央に至る距離

c. 恥骨結合下縁中央から岬負中央に至る距離

d. 左右の仙腸関節から他側腸恥隆起に至る距離

e. 恥骨緒合下縁中央から仙骨先端に至る距離

2. 骨産道について正しいのはどれか。2つ選べ。

a. 入口部では縦径より横径が長い。

b. 産科学的真結合線のほうが解剖学的真結合線より長い。

c. 潤部では縦径より横径が長い。

d. 峡部では横径より縦径が長い。

e. 出口部では縦径と横径が等しい。

3. 分娩の3要素でないのはどれか。

a. 腹圧

b. 軟産道

c. 胎盤

d. 血圧

e. 羊水

4. 妊娠12週の子宮の大きさはどう表現されるか。

a. 鶏卵大

b. 驚卵大

c. 手拳大

d. 小児頭大

e. 成人頭大

5. 妊娠による母体の生理的変化としてみられないのはどれか。2つ選べ。

a. 心拍出量の増加

b. 末梢血管低抗の減少

c. 肺気量の減少

d. クレアチニンクリアランスの増加

e. 食物の消化管通過時間の短縮

6. ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)について誤っているのはどれか。

a. 分子量39,000の糖タンパクホルモンである。

b. α−サブユニットとβ−サブユニットからなる。

c. α−サブユニットはLHFSHと共通である。

d. β一サブユニットが免疫学的特異性をもつ。

e. 妊娠経過とともに上昇を続ける。

7. レオポルドの触診法で第2段はどれか。

8. レオポノレドの触診法の第2段でわかるのは何か。

a. 子宮底の高さ

b. 胎位

c. 胎向

d. 胎勢

e. 先進部の位置

9. 最終月経が118日から5日間のヒトが妊娠した。Naegele概算法では予定目はいつか。

a. 918

b. 925

c. 1018

d. 1025

e. 1118

10. 基礎体温について正しいのはどれか。

a. 低温1相性では月経様出血がみられない。

b. 低温相と高温相との温度差は1℃以上である。

c. 体温陥落を認めないものは無排卵である。

d. 無排卵患者にエストロゲンを投与すると上昇する。

e. 妊娠15週以後に高温相が低下する。

11. 欠乏によりWernickeKorsakoff症侯群を起こすのはどれか。

a. ビタミンA

b. ビタミンB

c. ビタミンB6

d. ビタミンB12

e. ビタミンC

12. 27歳の女性。妊娠の既往歴はない。月経周期は30日型、整。最終月経開始から36日目.に少量の性器出血を主訴として来院した。膣鏡診で子宮口の開大はなく、少量の出血を認める。尿中hCG 200IU/l。超音波断層法で子宮内に直径5mmのエコーフリ.一スペースを認める。考えにくいのはどれか。2つ選べ。

a. 月経発来

b. 正常妊娠

c. 存続絨毛症

d. 切迫流産

e. 子宮外妊娠

13. 誤っている組合せはどれか。

a. 重症妊娠悪阻      ケトン尿

b. 妊娠高血圧症侯群重症  胎児発育遅延

c. 常位胎盤早期剥離    警告出血

d. 双胎間輸血症侯群    羊水過多

e. 子癇          痙撃発作

14. 不活化ワクチン(妊婦投与が可能)はどれか。

a. BCG

b. ポリオ

c. 麻疹

d. インフルエンザ

e. 風疹

15. 何周未満の妊娠の中絶を流産と呼ぶか。

a. 20

b. 21

c. 22

d. 23

e. 24

16. 胎芽あるいは胎児が子宮内で死亡後、症状なく子宮内に停滞している状態を何というか。

a. 切迫流産

b. 進行流産

c. 稽留流産

d. 不全流産

e. 完全流産

17. 子宮外妊娠で最も多い部位はどこか。

a. 頸管

b. 卵管聞質部

c. 卵管峡部

d. 卵管膨大部

e. 卵巣

18. 39歳の女性。3回経妊、3回経産。最終分娩から4年を経過している。2年前から月経不順となり、周期は3045日と延長している。最終月経は6週前にあったが,3日前から凝血を混じた少量の子宮出血と下腹痛とを認め来院した。

内診所見:外子宮口から少量の茶褐色分泌物が排出され、子宮はやや増大、やや軟、'両側付属器に異常はない。

まず行う検査はどれか。2つ選べ。

a. 尿妊娠反応

b. 子宮内膜細胞診

c. 子宮鏡検査

d. 子宮卵管造影

e. 経膣超音波検査

19. 妊娠高血圧症侯群の薬物療法として禁忌なのはどれか。

a. ヒドララジン

b. カルシウム拮抗薬

c. アンギオテンシン変換酵素阻害薬

d. αメチルドー.

e. β遮断薬

20. 妊娠高血圧症侯群の薬物療法における降圧薬で第一選択はどれか。2つ選べ。

a. ヒドララジン

b. カルシウム捨抗薬

c. アンギオテンシン変換酵素阻害薬

d. αメチルドーパ

e. β遮断薬

21. 胎向・胎位はどれか。

a. 第1頭位

b. 第2頭位'

c. 第1骨盤位

d. 第2骨盤位

e. 横位

22. 胎勢回旋はどれか。2つ選べ。

a. 進入

b. 第1回旋

c. 第1回旋

d. 第3回旋

e. 第4回旋

23. 第2胎向第2分類はどれか。

24. 胎児で純動脈血が流れているのはどれか。

a. 臍動脈

b. 臍静脈

c. 上行大動脈

d. 下大静脈

e. 門脈

25. 正常分娩の経過として正しいのはどれか。

a. 子宮頸管の開大をもって分娩開始とする。

b. 破水は陣痛開始の直後に生じる。

c. 頭位分娩では分娩第2期に入るまで児頭は浮動している。

d. 娩出期陣痛は開口期陣痛に比し強度、持続が小である。

e. 頭位分娩では児頭の第4回旋は児頭娩出後に起こる。

26. 正常分娩経過中の児頭の固定とは、児頭大横径がどの位置を越えて下降した場合か。

a. 骨盤入口部

b. 骨盤かつ部

c. 骨盤峡部

d. 骨盤出口部、

e. 恥骨結合

27. 今娩時に胎児の産道通過面が最も大きいのはどれか。

a. 顔位

b. 額位

d. 前頭位

d. 前方後頭位

e. 後方後頭位

28. 正常分娩における児頭の回旋について誤っているのはどれか。

a. 矢状縫合は骨盤入口部では横径に一致する。

b. 下降につられて小泉門は母体の後方に回旋する。

c. 矢状縫合は骨盤かつ部では骨盤の斜径に一致する。

d. 骨盤出口部を通過するとき、反屈姿勢をとる。

e. 骨盤出口部を通過した後、肩甲の分娩機転に従い回旋する。

29. 初期流産の原因として最も多いのはどれか。

a. 母体外傷

b. 子宮下垂

c. 頸管感染症

d. 受精卵異常

e. 母体感染症

30. 妊娠高血圧症侯群重症と判定されるのはどれか。2つ選べ。

a. 尿タンパク500mg/

b. 収縮期血圧が180oHg

c. '拡張期血圧が100oHg

d. 全身の浮腫

e. 子癇

31. 子癩の症状の順序で正しいのはどれか。

a. 前駆症状一誘導期一昏睡一強直性痙撃一間代性痙撃

b. 前駆症状一誘導期一間代性痙撃一強直性痙撃一昏睡

c. 前駆症状一誘導期一強直性痙撃一昏睡一間代性痙撃

d. 前駆症沐一誘導期一間代性痙撃一昏睡一強直性痙撃

e. 前駆症状一誘導期一強直性鱒一間代性痙撃一昏睡

32. 新生児の頭血腫について正しいのはどれか。2つ選べ。

a. 児頭先進部の浮腫である。

b. 皮下出血である。

c. 数日で消退する。

d. 骨縫合を越えない。

e. 黄疸遷延の原因となる。

33. 糖尿病の母体から生まれた新生児の合併症で起こりにくいのはどれか。

a. 先夫奇形

b. 巨大児

c. 子宮内胎児発育遅延

d. 高血糖

e. 多血症

34. 人工妊娠中絶について正しいのはどれか。

a. 産婦人科専門医であれば施行できる。

b. 母体保護法には胎児条項が定められている。

c. 妊娠23週まで行える。

d. 近年増加している。

e. 妊娠12週未満での施行が90%以上を占める。

35. 母子健康手帳で誤っているのはどれか。

a. 記載項目が定められている。

b. 母子保健法に基づいて交付される。

c. 交付には医師の診断書を必要とする。

d. 保健と育児に関する情報を提供する。

e. 妊産婦・乳幼児の健康診査の結果を記録する。

36. わが国の母子保健の現状で正しいのはどれか。

a. 妊産婦死因の1位は出血である。

b. 母側病態からみた周産期死因の1位は妊娠合併症である。

c. 早期新生児死因の1位は出血性障害である。

d. 乳児死因の1位は乳幼児突然死症侯群である。

e. 幼児死因の1位は先天異常である。

37. 胎児心拍数陣痛図で nonreassuring pattern と考えられるのはどれか。

a. 胎児心拍数基線が110160bpm

b. 胎児心拍数基線細変動が625bpo

c. sinusoidalパターン

d. 一過性頻脈の出現

e. 一過性徐脈の出現がない

38. 子癇について正しいのはどれか。2つ選べ。

a. 妊娠中のすべての痙撃発作をいう。

b. 妊娠高血圧症候群重症と判定する。

c. 児の娩出後には生じない。

d. 予防、治療に硫酸マグネシウムを使用する。

e. わが国の妊産婦死亡原因の第1位である。

39. 多胎妊娠の合併症として起こりにくいのはどれか。

a. 妊娠高血圧症侯群

b. 過期産

c. 羊水過多症

d. 常位胎盤早期剥離

e. 弛緩出血

40. 双胎妊娠について誤っているのはどれか。

a. 最近、わが国の頻度は増加している。

b. 羊水過多は一卵性双胎に多い。

c. 双胎間輸血症侯群は二絨毛膜双胎に多く起こる。

d. 双胎一児死亡は一卵性双胎に多い。

e. 結合双胎は一卵性双胎に多い。

41. 急速遂娩の適応となるのはどれか。2つ選べ。

a. NST nonreactive

b. 心拍数基線細変動の存在

c. acceleration の出現

d. late deceleration の頻発

e. 胎児末梢血の H 7.10

42. 血液型不適合妊娠感作例の胎児の管理上最も間題となるのはどれか。

a. 高ビリルビン血症

b. 水頭症

c. 肝脾腫

d. 高度貧血

e. 羊水過多

43. 妊娠に合併した卵巣腫瘍の取り扱いで正しいのはどれか。2つ選べ。

a. ルテインのう胞であれぱ縮小する。

b. CA125は妊娠により影響されない。

c. 充実性腫瘍では直ちに妊娠を中絶する。

d. 縮小しないのう腫は穿刺して内容を吸引する。

e. 茎捻転と診断されれぱ直ちに手術を行う。

44. sinusoidalパターンを示すのはどれか。下の胎児心拍数陣痛図をみて答えよ。

45. 胎児心拍数陣痛図を示す。診断はどれか。

a. 一過性徐脈の出現はない

b. 早発一過性徐脈の出現

c. 遅発一過性徐脈の出現

d. 変動一過性徐脈の出現

e. 遷延一過性徐脈の出現

                                                                                                                                                         

46. 胎児心拍数陣痛図を示す。診断はどれか。

a. 一過性徐脈の出現はない

b. 早発一過性徐脈の出現

c. 遅発一過性徐脈の出現

d. 変動一過性徐脈の出現

e. 遷延−過性徐脈の出現

 

 

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