Unit8-2 病因・病態U(病理学各論) 2007210日実施

l         日本語は英語に、英語は日本語に訳せ。

(第3週)

1.        ulcer

2.        pharynx

3.        bronchitis

4.        emphysema

5.        colitis

6.        喉頭

7.        気管

8.        大葉性肺炎

9.        尿道

10.    肝硬変

(第4週)

1.        osteoblast

2.        osteosarcoma

3.        arachnoid

4.        hydorocephalus

5.        hyperthyroidism

6.        軟骨細胞

7.        内包

8.        血小板

9.        下垂体

10.    白血病

1.Fallot四徴症に含まれないのはどれか。

a.右室肥大

b.肺動脈狭窄

c.動脈管開存

d.大動脈騎乗

e.心室中隔欠損

2.心筋梗塞の引き金となるのはどれか。

a.塞栓

b.プラーク破綻

c.DIC

d.Ca沈着

e.血管攣縮

3.胆石症について、誤っているものを選べ。

a.胆嚢内に単発するものはコレステロール結石が多い。

b.コレステロール胆石の割面は放射状構造を示す。

c.胆嚢壁内結石は、コレステロール系石が多い。

d.腹部X線単純撮影で描出されないものが多い。

e.結石の原因として・代謝障害、内容の欝滞、炎症の存在、異物の混入等がある。

4.膵炎について、誤っているものを選べ。

a.急性膵炎の2大成因は、胆石と飲酒である。

b.急性膵炎の発生機序は、膵酵素活性による自己融解による。

c.急性膵炎の際の主な組織像は、膵実質壊死、出血、脂肪壊死、リンパ球、形質細胞の浸潤である。

d.慢性膵炎では、膵石の存在は確定診断に役立つ。

e.慢性膵炎の際に腫瘤の形成を見ることがある。

5.膵癌について、誤っているものを選べ。

a.膵癌は、頭部に多く、続いて体部、尾部に発生する。

b.膵癌は、肉眼的には結節型が多い。

c.組織的には、大部分が膵管上皮類似の膵管癌である。

d.島細胞癌は、基本的には良性腫瘍である。

e.頭部癌では、比較的早期より黄疸やCourvoisier徴候が見られる。

6.男性の性機能の説明で正しいのはどれか?

a.不妊の原因の大部分が男性に在る。

b.体温が上昇すると精子の産生は充進する。

c.Leidig細胞はandrogenを分泌する。

d.Androgenは精子の産生を抑制する。

e.Sertoli細胞が分化・増殖して精子になる。

7.前立腺肥大症の説明として正しいのはどれか?

a.若年者に多い。

b.乏尿(1日当たりの総尿量の減少)で発症する。

c.外腺に好発する。

d.結節が多発する。

e.良性腫瘍である。

8.子宮内膜症の説明として正しいのはどれか?

a.内膜に異型腺管が出現する。

b.子宮内膜の卵管逆流が原因の1つである。

c.子宮腺筋症では子宮筋層に結節が形成される。

d.卵巣チョコレート嚢胞の内容はメラニン色素である。

e.外性子宮内膜症の卵巣に次ぐ好発部位は骨である。

9.橋本病(慢性甲状腺炎)について正しいのはどれか?

a.感染症である。

b.若年男性に多い。

c.甲状腺が限局性かつ結節性に腫大する。

d.甲状腺機能は次第に充進する。

e.胚中心を持つリンパ濾胞が形成される,

10.原発性アルドステロン症について正しいのはどれか?

a.原因は不明である。

b.腎臓でのNa再吸収が克進する。

c.血液中のアルドステロンが減少する。

d.両側の副腎皮質が過形成を示す。

e.低血圧を示す。

11.誤っているのはどれか。

a.細菌性肺炎の主座は肺胞腔である。

b.細菌性肺炎は適切な治療が施されても肺胞構造は破壊され肺線維症に至る.

c.ウイルスによる間質性肺炎の発生の最初は1型肺胞上皮の破壊である。

d.肺気腫は慢性閉塞性肺疾患の中心となる疾患である。

e.組織にて汎小葉性肺気腫と小葉中心性肺気腫との鑑別は可能である。

12.誤っているのはどれか。

a.胸腺腫の多くは良性の経過をとる。

b.胸腺癌とは上皮細胞が明らかな異型性(扁平上皮癌等)を示すものである。

c.胚細胞腫瘍は前縦隔に多い。

d.縦隔内リンパ節転移による腫瘤形成は中縦隔に多い。

e.神経系腫瘍は上縦隔に多い。

13.アルコール性肝炎に特徴的な炎症細胞はどれか。

a.Bリンパ球

b.Tリンパ球

c.好中球

d.好酸球

e.組織球

14.急性ウイルス性肝炎で認められるのはどれか。

a.蜘蛛状線維化

b.線維隔壁

c.好酸体

d.偽小葉'

e.組織球浸潤

15.ピースミール壊死とはどの部位の肝細胞壊死か。

a.門脈域周囲

b.肝小葉中間部

c.中心静脈周囲

d.肝被膜直下

e.肝門部

16.肝細胞癌に合併しやすいのはどれか。

a.甲型肝硬変

b.乙型肝硬変

c.F型肝硬変

d.劇症肝炎

e.急性肝炎

17.肝細胞癌に認められないのはどれか。

a.マロリー体

b.細胞質濃染化

c.核腫大

d.核密度が大

e.細胞間橋

18.膀胱炎の起炎菌で最も多いのはどれか。

a.大腸菌

b.連鎖球菌

C.黄色ブドウ状球菌

d.淋菌

e.変形菌

19.急性腎孟腎炎で腎に生じるのはどれか。

a.線維化

b.瘢痕化

c.膿瘍

d.嚢胞

e.肉芽腫

20.膀胱悪性腫瘍で多い組織型はどれか。

a.扁平上皮癌

b.腺扁平上皮癌

c.腺癌

d.移行上皮癌

e.未分化癌

21.脳出血の好発部位はどこか。

a.被殻

b.海馬

c.皮質下

d.小脳

e.

22.脳ヘルニアで起こらない脳の移動はどれか。

a.鉤がテント下へ

b.帯状回が反対側へ

c.小脳扁桃が大後頭孔へ

d.延髄がテント上へ

e.脳室が反対側へ

23.食道癌について正しいのはどれか。

a.日本では転移性食道癌が大半を占める。

b.多発癌は食道以外の2個以上の臓器に癌がみられるものをいう。

c.早期食道癌の定義にはリンパ節転移の有無は関係ない。

d.多重癌とは2つ以上の明らかに離れた部位にみられるものをいう。

e.表在癌とは進達度が粘膜下層までに留まっているものをいう。

24.食道癌について正しいのはどれか。

a.腫瘍部はルゴール液で濃染する。

b.低分化扁平上皮癌には癌真珠がみられる。

c.気管,縦隔へ進展しやすい。

d.バレット食道は扁平上皮癌の発生母地である。

e.90%以上は腺癌である。

25.胃癌の前癌病変で誤りはどれか。

a.腺腫

b.悪性貧血(A型胃炎)

c.ヘリコバクター・ピロリ感染

d.腸上皮化生

e.急性胃潰瘍

26.大腸癌について正しいのはどれか。

a.早期癌は浸潤が粘膜筋板を超えないものをいう。

b.早期癌は直径5o以下のものをいう。

c.進行癌は上行結腸に多い。

d.印環細胞癌が多い。

e.高分化腺癌は腺管構造が明瞭である。

27.急性胃炎の原因で誤りはどれか。

a.胃アニサキス症

b.ヘリコパクター・ピロリ感染

c.大量のアスピリン剤投与

d.放射線照射

e.クローン病

28.正しいのはどれか。

a.クローン病は炎症の拡がりが浅い。

b.クローン病では裂溝形成がみられる。

c.クローン病では炎症性ポリポーシスが多い。

d.潰瘍性大腸炎では非乾酪性肉芽腫形成がみられる。

e.潰瘍性大腸炎に前癌病変はみられない。

29・リウマチ性心疾患について正しいのはどれか。

a.B群レンサ球菌感染が原因である。

b.弁の破壊は伴わない。

c.心筋炎では,アショッフ体形成がみられる。

d.汎心臓炎はまれである。

e.三尖弁閉鎖不全が多い。

30.特発性心筋症で正しいのはどれか。

a.拡張型では,右心室の著明な拡張がみられる。l

b.肥大型では,左心房内腔の著明な狭小化がみられる。

c.肥大型では,心筋線維の配列異常がみられる。

d.拘束型は日本で多発している。

e.拡張型では、心筋収縮力の増加がみられる。

31.貧血の原因で誤りはどれか。

a.ピタミンB12欠乏

b.鉄欠乏

c.胃全摘出術

d.カルシウム欠乏

e.月経過多

32.悪性リンパ腫について正しいのはどれか。

a・非ホジキンリンパ腫はリンパ節に限局して発生する。

b.成人T細胞白血病はパピローマウイルス感染が原因である。

c.濾胞性リンパ腫は組織内に正常リンパ濾胞を伴う。

d.MALTリンパ腫はヘリコバクター・ピロリ感染と関連がある。

e.バーキットリンパ腫はアフリカの高齢者に多くみられる。

33.黒質緻密層神経細胞が線維を投射している基底核はどれか。適切なものを2つ選べ。

a.尾状核

b.被殻

c.淡蒼球

d.赤核

e.視床下核(ルイ体)

34.Lewy小体について正しいものはどれか。2つ選べ。

a.αシヌクレインを含む。

b.コラーゲンを含む。

c.アミロイドを含む。

d.好酸性を示す。

e.核内封入体である。

35. 小脳歯状核の神経細胞が線維を投射している核はどれか。適切なものを2つ選べ。

a.下オリーブ核

b.橋核

c.赤核

d.視床腹側外側核

e.視床下核(ルイ体)

36.膜性腎炎のPAM染色所見として正しいのはどれか。

a.メサンギウム細胞の増生

b.毛細血管の消失

c.基底膜のIgG沈着

d.基底膜外側のspike形成

e.内皮細胞の増生

37.溶連菌感染後急性腎炎症候群の腎組織像として正しいのはどれか。

a.膜性腎炎

b.メサンギウム増殖性腎炎

c.管内増殖性糸球体腎炎

d.膜性増殖性腎炎

e.半月体形成性糸球体腎炎

38.ループス腎炎の説明として誤っているのはどれか。

a.SLEに合併する腎病変である。

b.糸球体の変化は症例ごとに異なる。

c.臨床的に低補体血症がみとめられる。

d.係蹄壁の肥厚をワイヤーループ病変という。

e.全例にヘマトキシリン体がみとめられる。

39.マルファン症候群の大動脈で異常がみとめられるのはどの部分か。

a.内皮細胞

b.内膜

c.中膜

d.外膜

e.動脈栄養血管

40.Buerger病について、誤っているのはどれか。

a.男性に多い

b.喫煙が関係する

c.四肢の中・小動脈をおかす

d.血栓を形成する

e.内膜に泡沫細胞が浸潤する

41.原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。

a.骨肉腫

b.骨軟骨腫

c.ユーイング肉腫

d.骨髄腫

e.軟骨肉腫

42.次の骨腫瘍のうち、小円形細胞の増殖を特徴とするものはどれか。

a.軟骨芽細胞腫

b.骨芽細胞腫

c.線維性異形成

d.Ewing肉腫

e.脊索腫

43.次の骨・軟部腫瘍のうち、形質細胞に由来するものはどれか。

a.骨髄腫

b.骨巨細胞腫

c.デスモイド

d.悪性線維性組織球腫

e.カポジ肉腫

44.関節リウマチについて誤っているのはどれか。

a.発症に自己免疫機序が関係する。

b.女性に多い。

c.慢性化で関節の変形が生じる。

d.膝関節にはおこらない。

e.関節以外の症状がある。

45.特発性大腿骨頭壊死症について誤っているのはどれか。

a.細菌感染が原因となる。

b.男性に多い。

c.両側発生例がある。

d.骨頭表層が壌死に陥る。

e.壊死骨周囲に骨新生がみられる。

Tutorial問題)

  病因・病態U、3週・4週で示された症例に関する質問である。

1.        腸閉塞の原因となるものを5つ以上記せ。(呈示症例の原因に限らず、一般的に記せ)

2.        剖検時の小腸の肉眼像、組織像を示す。実習時に観察した所見も考慮に入れそれぞれ説明をせよ。

3.        肝臓の正常の組織像(小葉構造)を図示し、説明を加えよ。それをふまえて示された肝臓の組織像を説明せよ。

4.        肺の肉眼像を示す。実習時に観察した所見も考慮して説明せよ。

5. 膿瘍とは何か。図示し説明せよ。

(実習問題)

  1. 結核結節の組織像を図示し説明を加えよ。
  2. 膠芽腫の組織像を図示し説明を加えよ。

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