細菌学

平成13年度前半

該当なし

平成13年度後半

30.真菌症について正しいのはどれか。       細菌
a.アスペルギルスは髄膜炎を生じやすい。
b.カンジダは食道粘膜に感染しやすい。
c.クリプトコッカスは胃に初感染しやすい。
d.アスペルギルスは酵母様真菌である。
e.カンジダは頻繁に血管を侵し梗塞を生じる。

40.ウイルスの特徴として誤りはどれか。     細菌
a.ウイルスは生きた紬胞のみで増殖する。
b.ウイルス感染で宿主紬胞はインターフェロンを産生する。
c.ウイルスはDNAウイルスとRNAウイルスに分類される。
d.ウイルスは一般的に抗生剤が有効である。
e.ウイルスの大きさは20300nmである。

41.ヒトの腫瘍ウイルスとその誘発する腫瘍で誤りはどれか。    細菌
a.ヒトパピローマウイルス−子宮頚がん
b.EBウイルス−バーキットリンパ腫
c.ヒトTリンパ球向性ウイルス−成人T細胞白血病
d.C型肝炎ウイルス−肝がん
e.ヒトヘルペスウイルス8−胃がん

42.ヒトのエマージングウイルスとそれが引き起こす感染症名について正しいものはどれか。細菌
a.ヒト免疫不全ウイルスカリニ肺炎
b.ラッサウイルス在郷軍人病
c.新型インフルエンザウイルス急性胃腸炎
d.ハンタウイルス腎症候性出血熱
e.エボラウイルス溶血性尿毒症症候群

43.DNAウイルスとその症状で誤りはどれか。   細菌
a.単純ヘルペスウイルス神経節潜伏感染
b.EBウイルス伝染性単核症
c.サイトメガロウイルス帯状萢疹
d.アデノウイルス咽頭結膜熱
e.ヒトポリオーマウイルス進行性多巣性白質脳症

44.微生物の性質について正しいものはどれか。      細菌
a.細菌や真菌は原核生物である。
b.細菌の病原性には毒素産生能、定着能、侵襲性が重要である。
c.マイコプラズマにはペニシリンがよく効く。
d.偏性紬胞内寄生体はウイルスのみである。
e.プリオンは新種のウイルスである。

45.細菌のグラム染色について正しいものはどれか。          細菌
a.細菌はグラム染色により陽性、陰性、その他に分類される。
b.グラム染色では前染色のあと直ちに後染色を行う。
c.グラム陽性菌はペプチドグリカン層が薄いためよく染まる。
d.グラム陰性菌は外膜を持ち、内毒素を産生する。
e.球菌は一般にグラム陰性で、桿菌は一般にグラム陽性である。

46.紬菌の遺伝について誤りはどれか。        細菌
a.一般に細菌の染色体は環状2本鎖DNAである。
b.バクテリオファージが感染すると細菌を殺す。
c.プラスミドは染色体以外の環状2本鎖DNAである。
d.制限酵素は外来のDNAを選択的に分解する。
e.薬剤耐性は接合などで高率に伝達する。

47.微生物の構造について誤りはどれか。        細菌
a.細菌はペプチドグリカンからなる細胞壁をもつ。
b.ウイルスはラセン対称体か正20面体を基本とする。
c.鞭毛は細菌の運動器官、線毛は定着因子である。
d.エンベロープを持つウイルスは脂溶性溶媒に感受性である。
e.腸管感染ウイルスはエンベロープで胆汁酸に抵抗する。

48.細菌の主要抗原について誤りはどれか。       細菌
a.O抗原はグラム陽性菌のリポポリサヅカライドに存在する。
b.H抗原は鞭毛に存在し、細菌の運動性に関係する。
c.K抗原は爽膜に存在し、細菌の食菌抵抗性に関係する。
d.溶血性尿毒症症侯群はおもに病原性大腸菌O157H7でおこる。
e.O抗原は多糖体部分に存在し、種類が多いため菌株の分類に利用される。

49.ワクチンについて誤りはどれか。    免疫
a.ワクチンは能動免疫を誘導し、予防および治療に役立つ。
b.ヒトグロブリンによる受動免疫は効果は速いが持続しない。
c.毒素を無毒化したものをトキソイドと呼ぶ。
d.インフルエンザワクチンは超過死亡率を低下させる。
e.生ワクチンより不活化ワクチンの方が粘膜免疫への効果は高い。

50.消毒について正しいものはどれか。    細菌
a.細菌の芽胞は煮沸消毒で殺すことができる。
b.消毒では微生物をすべて殺す必要がある。
c.消毒薬は有機物の存在下でも効力を失うことはない。
d.消毒についての不十分な知識は院内感染の原因となる。
e.病院内は清潔なため薬剤耐性菌が存在する可能性は低い。

51.誤っている組合せはどれか。        細菌
a.黄色ブドウ球菌一一一一一一耐熱性腸管毒
b.病原性大腸菌0157一一一一一ベロ毒素
c.破傷風菌一一一一一強直性けいれん
d.ボツリヌス菌一一一一一心筋障害
e.百日咳菌一一一一一DPTワクチン

52.化学療法について誤りはどれか。     細菌
a.抗生物質の由来は細菌、カビなどの微生物である。
b.選択毒性は原核生物と真核生物の大きな違いに基づく。
c.化学療法係数が小さいほど有効な薬と言える。
d.ペニシリン系は細胞壁の合成を阻害する。
e.テトラサイクリン系は選択毒性は低い。

54.誤りはどれか。  細菌
a.単純ヘルペス2口唇ヘルペス
b.HHV6‐突発性発疹
c.水痘ウイルス帯状庖疹
d.サイトメガロウイルス‐TORCH症候群
e.EBウイルス伝染性単核症

56.感染症とその続発症として誤りはどれか。     細菌
a.A群溶連菌感染症リウマチ熱
b.ジフテリア顔面神経麻痒
c.A群溶連菌感染症一一一急性糸球体腎炎
d.水痘神経痛
e.カンピロバクターギラン・バレー症侯群

57.診断に役立つ特徴的な所見について誤りはどれか。   細菌
a.サイトメガロウイルス感染巨核細胞(フクロウの目細胞)
b.狂犬病ネグリ小体

c.痘瘡グアルニエリ小体
d.恙虫病刺口
e.コプリック斑風疹

 

平成14年度前半

該当なし

平成14年度後半

20.ヘリコバクター・ピロリ(Helicobactor pylori)感染が原因でおこりうる
   疾患として誤っているのはどれか。(細菌)

 a.十二指腸潰瘍
 b.慢性胃炎
 c.胃悪性リンパ腫
 d.胃平滑筋腫
 e.胃潰瘍

37.食道粘膜病変の頻度が高い真菌感染はどれか。

 a.カンジダ
 b.アスペルギルス
 c.クリプトコッカス
 d.ムコール
 e.白癬菌

 

38.最も髄膜炎を起こしやすい真菌はどれか。

 a.カンジダ
 b.アスペルギルス
 c.クリプトコッカス
 d.ムコール
 e.白癬菌

 

39.髄液の墨汁試験が診断に役立つ真菌はどれか。

 a.カンジダ
 b.アスペルギルス
 c.クリプトコッカス
 d.ムコール
 e.白癬菌

 

平成15年度前半

問題4、微生物の感染前に36.5度の体温が感染後に38度に発熱した場合の発熱の影響について(細菌学?免疫学?)

正しいのはどれか。

a、免疫応答の増強

b、抗体の結合力の増加

c、蛋白変性の促進

d、病原微生物の増殖促進

e、耐性菌発生頻度の上昇

 

問題24、細胞壁をもたないのはどれか。(細菌学)

a、黄色ブドウ球菌

b、緑膿菌

c、マイコプラズマ

d、リケッチア

e、クラミジア

 

問題26、卵胞性免疫が主な感染防御機構である病原体はどれか。(細菌学)

a、結核菌

b、肺炎球菌

c、インフルエンザウイルス

d、ムンプスウイルス

e、溶血連鎖球菌

 

問題44、傷口に細菌が感染し炎症反応が起こったが、細菌感染局所に最初に動員された

細胞はどれか。()

a、Tリンパ球

b、Bリンパ球

c、好中球

d、マクロファージ

e、樹状細胞

 

問題45、一度決まった大きさに発育、成熟した臓器や組織の容積が質的変化なく縮小するのはどれか。()

a、萎縮

b、変性

c、肥大

d、壊死

e、再生

 

問題50、鵞口瘡の原因はどれか。

a、カンジダ

b、アスペルギルス

c、クリプトコッカス

d、放線菌

e、マラセジア

 

平成15年度後半

問題7、細胞周囲にムコ多糖でできた莢膜を有する真菌はどれか。(細菌学)

a、アスペルギルス

b、カンジダ

c、クリプトコッカス

d、ムコール

e、白癬菌

 

問題22、マイコプラズマについて誤っているのはどれか。(細菌学)

a、目玉焼き様のコロニーを作る。

b、細胞壁がない。

c、原発性異型肺炎の原因のひとつである。

dβラクタム系の抗生物質は効かない。

e、通常の細菌ではないため偏性細胞内寄生菌である。

 

 

平成16年度前半

該当なし

平成16年度後半

4 病原微生物として単細胞生物でないのはどれか。 (細菌)

   a. 細菌

   b. リケッチア

   c. マイコプラズマ

   d. クラミジア

   e. 真菌

5 細菌について誤っているのはどれか。  (細菌)

   a. 原核生物である。

   b. 細胞壁がある。

   c. 有糸分裂をする。

   d. 染色体は通常ひとつである。

   e. リボゾームをもつ。

6 緑膿菌について誤っているのはどれか。(細菌) 

   a. 環境に対する抵抗性が高い。

   b. 抗生物質に対する耐性は比較的少ない。

   c. 日和見感染の原因菌となる。

   d. バイオフィルムを形成すると薬剤が浸透しにくい。

   e. 蛍光を発する色素を産生するため膿が緑色をおびる。

7 病原体の性状について誤っているのはどれか。  (細菌)

   a. リケッチアは偏性細胞内寄生体である。

   b. ペプチドグリカンは真菌の細胞壁の主要成分である。

   c. 一部の細菌は厳しい環境に抵抗性の芽胞を作る。

   d. 真菌には菌糸、酵母、胞子の3形態がある。

   e. ウイルスの実体はタンパクの殻につつまれた感染性核酸である。 

8 リポ多糖の説明で誤っているものはどれか。  (細菌)

   a. 菌体の抗原性の決定

   b. 貪食作用の抑制

   c. アジュバンド作用

   d. 発熱作用

   e. ショック作用

9 芽胞について誤っているのはどれか。 (細菌)

   a. Bacillus属は芽胞を形成する。

   b. Clostridium属は芽胞を形成される。

   c. 耐久型細胞の非対称分離で形成される。

   d. 芽胞中では代謝が停止している。

   e. 高圧蒸気滅菌で死滅させることができる。

10 微生物の持つ組織侵襲因子として誤っているのはどれか。 (細菌)

   a. ヒアルロニダーゼ

   b. コラゲナーゼ

   c. DNA分解酵素

   d. フィブリノジン

   e. コアグラーゼ

11 菌交代症とその原因菌の組合わせとして誤っているのはどれか。  (細菌)

   a. 大腸菌…尿路感染症

   b. ディフィシレ菌…偽膜性腸炎

   c. 薬剤耐性黄色ブドウ球菌…腸炎

   d. カンジダ…腸炎

   e. 緑膿菌…呼吸器感染症

12 細菌性食中毒の起因菌と関連事項の組合せで誤っているのはどれか。(細菌)  

   a. サルモネラ菌…鶏卵

   b. 黄色ブドウ球菌…易熱性腸管毒
c.
 腸炎ビブリオ…魚介類

   d. 腸管出血性大腸菌…O157:H7

   e. カンピロバクター…鶏肉

14 冬期に多発するウイルス性食中毒の原因はどれか。 (細菌)

   a. アデノウイルス

   b. ノロウイルス

   c. ヒトヘルペスウイルス6

   d. EBウイルス

   e. ポックスウイルス

15 空気感染により伝播するのはどれか。  (細菌)

   a. EBウイルス

   b. サイトメガロウイルス

   c. B型肝炎ウイルス

   d. 麻疹ウイルス

   e. ヒト免疫不全ウイルス

46菌体周囲にきょう膜を有するのはどれか。  (細菌)

   a. アスペルギルス

   b. クリプトコッカス

   c. カンジダ

   d. ムコール

   e. カリニ

 

平成17年度前半

該当なし

平成17年度後半

29 食中毒の原因菌として誤っているのはどれか。

a.カンピロバクター

b.病原性大腸菌O157

C.サルモネラ

d.レジオネラ

e.腸炎ビブリオ

 

30 日和見感染症・院内感染について誤っているのはどれか・

a.病院内には抗生物質耐性菌が蔓延している。

b.セラチアはしばしば院内感染を起こす。

C.医療従事者の手洗いは気休めである。

d.緑膿菌は消毒薬に高い抵抗性を示す。

e.偽膜性大腸炎は芽胞を介して院内感染をおこす。

 

31 動物と関係の深い感染症で誤っているのはどれか。

a.サルと黄熱病

b.ウマと日本脳炎

C.オウム病とクラミジア・シタッシ

d.ネコと先天性トキソフラズマ症

e.ハトの糞とクリプトコッカス髄膜炎

 

32 誤っている組合せはどれか。

a.口腔内連鎖球菌・・…亜急性心内膜炎

b.SARSウイルス…急性呼吸急迫症候群(ARDS)

c.腸管出血性病原性大腸菌・・溶血性尿毒症症候群

d.風疹ウイルス・・・先天性巨細胞封入体病

e.ハンタウイルス…腎症候性出血熱

 

33 ウイルスの感染様式で誤っているのはどれか。

a.一急性感染・…・・・…ポリオウイルス

b.潜伏感染・…・・・…EBウイルス

c.慢性感染・…・・・…E型肝炎ウイルス

d.回帰感染・…・・・…単純ヘルペスウイルス

e.遅発性感染…'・・…麻疹ウイルス

 

34 ウイルス感染に対して予防効果は長いが感染の危険があるのはどれか。

a.不活化ワクチン

b.弱毒生ワクチン

c.成分ワクチン

d.合成ペプチドワクチン

e.トキソイド

 

35 グラム染色に関する説明で誤っているのはどれか。

a.グラム陽性菌は青〜紫に染まる。

b.グラム陰性菌は赤〜ピンクに染まる。

C.染色標本は形態も観察する。

d.抗酸菌はグラム染色で染まりやすい。

e.未知の分離菌株には、まずグラム染色を行う。

 

36 細菌の病原因子で誤っているのはどれか。

a.線毛・・・・・・・・…定着因子

b.リポタイコ酸・・・・…定着因子

c.エンドトキシン・・・…侵入因子

d.コラゲナーゼ・・・・…侵入因子

e.莢膜・・・・・・・・…侵入因子

 

37 胎児および新生児に感染して障害を及ぼす病原体として誤っているのはどれか。

a.トキソプラズマ

b.B型肝炎ウイルス

c.水痘・帯状癌疹ウイルス

d.アデノウイルス

e.サイトメガロウイルス

 

38 ウイルス感染症の検査方法について誤っているのはどれか。

a.病原体を直接検出する方法と病原体に対する宿主の免疫応答を検査するものに大別できる。

b.電子顕微鏡検査はウイルスに固有の形態学的特徴を観察するものである。

c.血清診断は、急性期血清と回復期血清の組み合わせ(ペア血清)を用いて免疫応答を検査する。

d.ELISAは抗原抗体反応を利用した検査方法である。

e.ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)はウイルスタンパクを検出する。

 

39 かぜ症候群の病原体として誤っているのはどれか。

a.インフルエンザウイルス

b.アデノウイルス

c.ノロウイルス

d.ライノウイルス

e.エンテロウイルス

 

40 地球上から根絶された伝染病はどれか。

a、ペスト

b.ジフテリア

c.黄熱病

d.痘瘡

e.急性灰白髄炎

 

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